「またお祈りメールだ…」「もう3社連続で落ちた…」
バイトとはいえ、面接で不採用が続くと、だんだん自分が社会から拒絶されているような気分になってきますよね。
「他の友達はすぐ受かってるのに、なんで自分だけ?」
「面接での受け答えがダメだったのかな…」
こんな風に、原因を自分に求めて落ち込んでしまう気持ち、本当によくわかります。
でも、まず大前提として知っておいてほしいことがあります。
大学生がバイトに落ちまくるのは、ごくごく「普通」のことです。
私が経験した「バイト7連敗」の体験談
何を隠そう、わたし自身が大学時代に「バイト7連敗」を経験しています。
大学に入学して、まず憧れのカフェに応募。→ 落ちる。
次に、時給の良い塾講師に応募。→ 落ちる。
じゃあ定番の居酒屋だ!→ 落ちる。
アパレル、本屋、コンビニ、イベントスタッフ…次々と応募しましたが、すべて不採用。
当時は「自分には何か決定的な欠陥があるんじゃないか」と本気で悩みました。結局、8社目に応募した近所のスーパーで、ようやく採用してもらえたんです。
でも、今になって振り返ると、あの時の7連敗は「わたしの能力が低かったから」ではなかったと断言できます。
落ちすぎて「自分はダメだ」と自信を失う必要はない
バイトの面接に落ちたからといって、あなたの価値が否定されたわけでは決してありません。
なぜなら、特に大学生のバイト採用は、就職活動の面接とはまったく別物だからです。
就活では「能力」や「ポテンシャル」が重視されますが、バイトの面接で店側(採用担当者)が見ているのは、もっとシンプルなこと。
それは、「ウチの店の条件(特にシフト)に合うかどうか」です。
あなたがどれだけ真面目で優秀でも、「週5で入れる人」を探している店に「週2しか入れません」と言えば、その時点で不採用になる可能性が高い。
つまり、あなたが否定されたのではなく、単に「条件が合わなかった」だけなんです。
だから、バイトに落ちまくったからといって「自分はダメな人間だ」なんて、1ミリも思う必要はありません。
その「運」のせいにする前に。面接で確認すべき5つの基本マナー
「バイトに落ちるのは普通のことだ」
「条件が合わなかっただけだ」
そうは言っても、「じゃあ、何もしなくていいの?」と思うかもしれません。
ここで、わたしが「バイトの合否は運だ」と結論づける前に、絶対に確認しておきたいことがあります。
それは、面接における最低限の基本マナーです。
「そんなの、聞き飽きたよ!」と思うかもしれません。わかります。でも、この「当たり前」ができていないと、そもそも「運」の土俵にすら上がることができません。
厳しいことを言うようですが、もし以下の5つのポイントで自信がない項目があれば、それが原因で落とされている可能性もゼロではありません。
「運」のせいにする前に、まずは自分が「参加資格」を得ているか、胸に手を当てて確認してみてください。
- 清潔感のある身だしなみか
高い服を着る必要はありません。寝癖がついていないか、シャツはシワシワじゃないか、靴は汚れていないか。飲食店なら爪は切ってあるか。相手に「不潔だな」と思われない、最低限の清潔感が大切です。 - 時間を守る意識(遅刻しない)
これは絶対です。面接に遅刻してくる人を採用したい店長はいません。電車の遅延なども考慮して、最低でも10分前には現地に到着しておくのが社会人のマナーです。 - 明るい挨拶とハキハキした返事
バイトの面接は、コミュニケーション能力のテストでもあります。「こんにちは!」「はい!」「ありがとうございます!」この3つが、相手の目を見て笑顔で言えるかどうか。声が小さかったり、暗かったりすると、それだけで「接客に向いてないかも」と判断されてしまいます。 - 働く意欲(志望動機)が伝わるか
「家が近いから」「時給がいいから」というのは本音だと思いますが、それだけでは「別にウチじゃなくてもいいよね?」と思われてしまいます。「なぜこの店で働きたいのか」を、一言でもいいから自分の言葉で伝える努力は必要です。 - 相手への敬意(言葉遣いや態度)
面接官が年下に見えても、相手は採用担当者です。友達と話すようなタメ口は絶対にNG。正しい敬語を使えなくても、「〜です」「〜ます」という丁寧な言葉遣いを心がけ、真剣な態度で臨むことが重要です。 
どうでしたか?
もし「あ、ちょっと服装がラフすぎたかも…」「そういえば挨拶の声、小さかったかも…」と思い当たる節があるなら、まずはそこを改善しましょう。
この5つを完璧にクリアして、初めて「運」の勝負が始まるのです。
なぜ?大学生のバイト面接が「運ゲー」と言われる3つの理由
さて、先ほどの5つの基本マナーは完璧にできている。
それなのに、落ちまくる。
そういう人に向けて、ここからが本題です。
結論、大学生のバイト面接は「運ゲー」です。
「いやいや、そんなわけないでしょ」
「ちゃんと対策すれば受かるはずだ」
そう思う気持ちもわかります。でも、わたしが「運だ」と断言するのには、明確な3つの理由があります。
1. 採用担当者ですら「受かった本当の理由」を知らないから
これはどういうことか。
例えば、バイトに受かった人が「あの時、ハキハキと志望動機を言えたから受かったんだ!」と思ったとします。でも、それはあくまで「結果論」でしかありません。
採用する側の店長も、「なんとなく感じが良かったから」「他の人より元気そうだったから」といった、非常に曖昧な理由で決めているケースがほとんどです。
つまり、合否の理由はブラックボックス。
応募者側は、本当の採用理由も不採用理由も知ることはできません。それなのに、「あの時のあの発言が悪かったのかな…」と面接の反省をしすぎても、実はあまり意味がないんです。
2. 応募した「タイミング」がすべてを決めることがあるから
これは非常に大きな「運」の要素です。
人気のバイト、例えばおしゃれなカフェや大学内の事務などは、募集を開始して数時間で応募が殺到し、すぐに締め切ってしまうことも珍しくありません。
あなたがその募集を見つけたのが、1日遅かっただけ。
あなたが応募した日の午前中に、ちょうど採用が決まってしまった。
こんな「タイミング」のズレだけで、あなたの能力や人柄とはまったく関係ないところで、合否は決まってしまうんです。
これはもう、どうしようもない「運」ですよね。
3. 店が「本当に欲しいシフト」に入れるかどうかが重要だから
そして、これが最大の「運」の要素だと、わたしは考えています。
バイトを募集する店には、必ず「埋めたいシフトの穴」があります。
例えば、ある居酒屋が「金曜の夜と、土日の朝に入れる人」を切実に探していたとします。
そこに、あなたが面接に来ました。
あなたは非常に優秀で、真面目で、接客態度も完璧です。
でも、あなたの希望シフトは「平日の夕方だけ」。
この場合、あなたがどれだけ優秀でも、ほぼ100%不採用になります。
なぜなら、店側が欲しいのは「平日の夕方の人」ではなく、「金土日に入れる人」だからです。
これは能力の問題ではなく、単なるパズルのピースが合うかどうかの問題。
これこそが、バイト面接が「運ゲー」である最大の理由です。
バイトに受からない大学生が今すぐ試すべき3つの行動
「結局、運ゲーならどうしようもないじゃないか」
「諦めるしかないの?」
そう思うかもしれませんが、早まってはいけません。
「運」の要素が強いからこそ、わたしたち応募者側が試すべき「戦略」があります。
バイトに落ちまくって自信を失いかけている大学生に、今すぐ試してほしい3つの行動を紹介します。
1. 職種や業界の「当たり外れ」を意識する
あなたは今、どんな職種のバイトばかり受けていますか?
もし、カフェ、アパレル、本屋、単発のイベントスタッフなど、大学生に人気の職種ばかりを狙っているなら、それは「運ゲー」の難易度が非常に高い(=倍率が高い)場所で戦っていることになります。
そうした人気バイトは、同じように「働きたい!」と思うライバルが多いため、少しの条件のズレや、それこそ「なんとなくの印象」で落とされやすいのです。
もし落ちまくっているなら、一度「戦う場所」を変えてみることを強くおすすめします。
例えば、飲食店のキッチン、早朝の品出し、深夜のコンビニ、コールセンター、引っ越しスタッフなどは、常に人手不足の傾向があります。
これらは人気職種に比べて倍率が低く、「当たりやすい(=受かりやすい)」場所と言えます。
2. 「これだけは譲れない」条件以外は妥協してみる
これは、先ほどの「シフトが合わない」という運のミスマッチを解消するための行動です。
「時給1,200円以上」「家から徒歩10分以内」「週3日だけ」「仕事内容は楽なやつ」…こんな風に、すべての希望条件を満たそうとしていませんか?
もちろん理想ですが、すべての条件が揃うバイト先は、なかなか見つかりません。
一度、自分がバイトに求める条件に優先順位をつけてみてください。
「大学の授業と両立したいから、『シフトの融通』が最優先。時給は少し安くても我慢しよう」
「とにかく稼ぎたいから、『時給』が最優先。場所は少し遠くてもいい」
このように、「これだけは譲れない」という軸を一つ決め、それ以外の条件は少し妥協してみる。それだけで、応募できるバイト先の数が格段に増え、採用の確率も上がります。
3. 諦めずに「数」をこなす(根性論ではなく確率論)
「なんだよ、結局は根性論か!」と思いましたか?
違います。これは根性論ではなく、「確率論」の話です。
バイトの合否が「運」である以上、その「当たり」を引くためには、試行回数(=応募する数)を増やすしかないんです。
宝くじも、1枚買うより10枚買ったほうが当たる確率が上がりますよね。それと同じです。
わたしが7連敗したあと、8社目で受かったのも、諦めずに「数」をこなしたからです。
大切なマインドセットは、「落ちてもへこまないこと」。
面接に落ちても、「今回はタイミング(運)が悪かっただけ」「シフトが合わなかっただけ」と割り切って、すぐに次のバイトを探して応募する。
この切り替えの早さが、「運ゲー」を攻略する最大のコツです。
まとめ:バイトに落ちまくってもへこまないで。次に行動あるのみ
あらためて、この記事の要点をまとめます。
- バイトに落ちまくるのは「普通」のこと。自信を失う必要はまったくない。
 - ただし、最低限の「基本マナー5つ」はクリアしているか確認しよう。
 - 合否は「タイミング」と「シフト」という「運」で決まることがほとんど。
 - 「運ゲー」だからこそ、「職種を変える」「条件を妥協する」「数をこなす」という戦略が有効。
 
バイトに落ちまくるという経験は、正直つらいです。ぼくも当時は本気で落ち込みました。
でも、安心してください。
あなたが社会不適合なわけでも、能力が低いわけでもありません。
ただ、運がなかっただけです。
その「運」は、行動量を増やせば必ず引き寄せることができます。
「落ちた…」とへこんでいる時間がもったいないですよ。
さあ、スマホを開いて、次のバイトに応募しましょう。
行動あるのみ、です!応援しています。

  
  
  
  
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